お菓子の話
食べ物の話が続くのは僕が食い意地が張っているからです。
臓器と血管の体年齢がその証拠であり、僕の体重がそう結論づけています。
僕が昔大好きだったお菓子があります。
60~70円くらいのコンドームより少し大きい箱だった気がします。
徳用ぐらいでしょうか、コンドームでいうとこの。
詳しい商品名はわかりませんが、
「おばあちゃんのきなこ餅」というエッセンスの名前だったと思います。
これがすごくおいしいのです。
そして楽しいのです。
駄菓子界の「楽しい」については、ねるねるねるね先輩がその玉座に佇んでおりますが、
このきなこ餅は、ゼリー状の透明ななにかをプラで出来た皿に開け、
その上に付属のきな粉をぶちまけます。
それをぐちゃぐちゃにかき混ぜてきな粉餅とするのですが、
その工程がすごく楽しかったのです。
今こうして、文章に起こしてみると、自分自身でもなにが楽しいかわかりませんね。
味はそこそこ美味しくて、中々にボリューミーなので、凄く大好きだったのですが、
そのお菓子を見かけるのはつぶれかけた個人スーパーだけでした。
現在はもう完全に潰れて、その跡地には誰かの新築が建ちました。
僕のこの感情も潰れて新しい感情が建てられるのでしょうか。
来月母が新築の家を建てます。
母は50代です。
思い切りの良さが売りの僕ら一族ですが、母には勝てませんでした。
以上、「母ちゃん、ローンが組めた」のお話しでした。