こぼす話
私はよくこぼします。
コップに入ってるものはもちろん、のみかけのペットボトル、鍋の煮汁、
猫の水皿をひっくり返し、ボウフラハウスの道端のバケツまで、ありとあらゆるものをこぼします。
これが可愛い女の子ならば多少の可愛げがあろうもんですが、女の子とて絨毯にコーヒーこぼして
シミだらけにして、てへ顔された日にはもみあげ引き千切るしかないですよ。
それをおっさん(質量過多)があるのです、両のもみあげは無いに等しいでしょう。
申し訳ない。
これを書いているとき、僕の目の前にはベタベタのテーブルと、薄茶色のティッシュ、
空になったコップにカフェオレの染み込んだニヒルなパンティがあります。
情けない。
お風呂に行ってきます。
沸いてないけど。